抗認知症薬を脳内に届ける「ナノマシン」を開発
抗体医薬送達の実証実験(iCONM)で脳実質内のAβ凝縮抑制を低用量で実証に成功

  • 抗認知症薬を脳内に届ける「ナノマシン」を開発
    抗体医薬送達の実証実験(iCONM)で脳実質内のAβ凝縮抑制を低用量で実証に成功

脳内に抗体医薬を効率良く送達するスマートナノマシン®の分子設計と合成を行い、 アルツハイマー型認知症のモデルマウスにて脳実質内アミロイドβの凝集抑制を低用量で実証することに成功

公益財団法人川崎市産業振興財団 ナノ医療イノベーションセンター(センター長:片岡一則、所在地:川崎市川崎区、略称:iCONM)は、東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻および東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・脳神経病態学(脳神経内科)分野との共同研究のもと、脳内に抗体医薬を効率良く送達するスマートナノマシン®の分子設計と合成を行い、アルツハイマー型認知症のモデルマウスにて脳内アミロイドβ (Aβ) の凝集抑制を低用量で実証することに成功致しました。

5月20日(水)にオンライン開催した記者説明会では、片岡一則 (ナノ医療イノベーションセンター・センター長)、津本浩平 (東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻・教授)、安楽泰孝 (東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻・特任准教授)、横田隆徳 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 脳神経病態学(脳神経内科)分野・教授)らが登壇されました。

研究成果は、当社が事業化を手掛けていく予定です。

アルツハイマー型認知症の抗体医薬の治験の多くが失敗している現状において、その原因は血液脳関門を突破できる薬剤の量が投与量に比べて僅か0.1%とされ、中枢神経系での作用を強めるためには、投与量を増やす方法がありますが、その場合、副作用の懸念があり、実用化に障壁の一つでした。

しかし、今回の研究成果により、抗体を断片化しナノミセルに内包して投与したことによって、抗体医薬の脳内への有効な送達技術として期待がかかります。

【ご参考】ナノ医療イノベーションホームページのニュースリリース

https://iconm.kawasaki-net.ne.jp/news20200520.html

(タイトル:脳内に抗体医薬を効率良く送達するスマートナノマシン®の分子設計と合成を行い、 アルツハイマー型認知症のモデルマウスにて脳実質内アミロイドβの凝集抑制を低用量で実証することに成功)

【ご参考】日経BP社 Beyond Health 記事「抗認知症薬を脳内に届ける「ナノマシン」を開発 血液脳関門を突破し、病因のアミロイドβタンパク質凝集を抑制 2020.5.27

https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00004/052600180/

なお、2020年5月22日の化学工業日報において、当社について言及がありました。詳細は、化学工業日報5月22日「抗体医薬の脳内送達技術 低用量で認知症抑制 ナノ医療センターなど」をご参照ください