当社の技術

脳の中への薬物送達

脳は、私たちの体の中で最もグルコースを欲しがっている臓器です。すなわち、我々が食べ物から摂取するグルコースの20%以上を消費しています。 このグルコースを利用するために、脳血液関門にもっとも豊富に存在する輸送たんぱく質がグルコーストランスポーター1もしくはGLUT1として知られている特殊なタイプのグルコース輸送たんぱく質です。食事の後、血中グルコースの脳内への素早い吸収を可能にするために、GLUT1は、血糖値変化への応答として、血液脳関門を構成している血管内皮細胞の脳側と血管内腔側の間を巡回します。

ブレイゾンの技術、すなわちグルコースリガンドで修飾されたポリマーナノ粒子構成とGLUT1の巡回を活性化するための血糖レベルコントロールの組み合わせによって、トランスサイトーシスとして知られている作用機序を介して、脳血液関門を超えて薬物を脳内に運ぶことができます。

ブレイゾンのナノスケールの、安全で、かつ生物分解可能な担体は、薬物の体内での循環を延長したり、薬物が脳の中に移送された後、血液脳関門の薬物排泄機構から薬物を守ることができます。我々の担体に薬物を内包させるプロセスは単純で、活性体の薬理学的活性には影響を及ぼしません。これらの担体は、目的に合うように設計されており、意図された場所で「積荷」を放出します。すなわち、細胞外放出のために脳細胞間の局所環境への応答として、もしくは細胞内放出のために標的細胞のエンドソームにおける酸性に傾いたpH環境への応答として、「積荷」を放出することができます。

プラットフォーム技術の特徴

ブレイゾンの薬物送達システムは、低分子から生物学的製剤まで広い範囲の治療用分子を脳内へ送達できる汎用性の高い技術です。 表面をグルコース修飾したナノミセル技術によって、高い分子量をもつ物質や代謝的に不安定な分子でさえ、防御的ポリマーカプセルの中に封入することができます。時には、分子に合わせて、封入するミセルのポリマーの構造を最適化する必要性がありますが、ブレイゾンの高い技術によって、薬物の封入を最適化することが可能です。

関連論文

Mocules Article Summary
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mRNA Modulated Protonation of Side Chain Aminoethylene Repeats in N-Substituted Polyaspartamides promotes mRNA Transfection Uchida, Kataoka, et al, J. Amer. Chem. Soc., 2014, 136, 12396-12405 Fine-tuning of chemical structure of polycation-based-carriers for safe and efficient mRNA transfection
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関連文献

以下の論文はBraizonの技術の基礎を説明したもので2017年に当社の科学顧問らによって発表されました。

Published by Springer Nature: Anraku, Y. et al. (2017) Glycaemic control boosts glucosylated nanocarrier crossing the BBB into the brain. Nature Communications 8: 1001-1009 Licensed under CC BY 4.0