投資家の皆様へ

私たちのScience、イノベーション

脳への薬物送達のための画期的技術の社会実装化に向けて

脳の病気で苦しむ人たちを救うために。

アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、脳腫瘍、脳血管障害、ALS・・・脳神経の病気はたくさんあります。患者さんご本人の尊厳も損なうだけではなく、ご家族の悲しみ、介護の負担・・・未来ある子供たちも、難治性の脳の病気で命を落としている・・・

私たちはこのような問題を何とかしたいという思いを常に持ち続けています。

この問題を解決するためには、生体バリアがあるために薬を送達することが極めて困難な脳へ、薬を届ける必要があります。製薬企業が薬を作ろうにしても、それが脳には届かない、効かないという実情を何とかして変えたいという思いです。

アカデミアシーズに基づく汎用性の高い脳への薬物送達技術

当社の技術は、脳に薬を届ける、グルコースリガンド修飾高分子ミセルによるBBB突破薬剤送達です。この画期的な技術は注目を受けています。

私たちの技術は、東京医科歯科大学脳神経病態分野教授の横田隆徳先生と東京大学名誉教授片岡一則先生の医工連携の研究成果を起源とし、当社の自社研究により発展を続けております。

片岡 一則 先生

ナノ医療イノベーションセンターセンター長
東京大学 ビジョン政策研究科 教授

横田 隆徳 先生

東京医科歯科大学
脳神経病態分野 教授

横田先生が、がんの早期発見に用いられるPET検査で、検査薬のブドウ糖(FDG)が、がんのほかに脳も集まることにヒントを得て、このメカニズムで脳へ薬物を送達できないかと考えられました。しかし、薬物にブドウ糖を修飾することは至難の業です。

その難問を解決したのが、薬物送達技術(DDS)の第一人者である片岡先生の高分子ナノミセル化技術です。片岡先生は、表面をグルコース修飾したナノミセルを開発しておられました。この2つの融合がイノベーションを生み出しました。

血液脳関門で最も発現が高いグルコーストランスポーター1に注目し、血糖コントロールにより、脳に特異的に薬物を送達できる技術は2人の偉大な研究者の努力で、研究がすすめられ、2013年には特許を出願し、それを礎に当社が設立されました。

当社は、東京大学ならびに東京医科歯科大学の研究成果に基づいており、今後の関連研究の成果を優先的に導入できる立場にあります。

さらに、当社は、片岡先生が率いるナノ医療イノベーションセンター(iCONM)のCOINSのメンバーであり、脳への薬物送達に関連する研究成果の受け皿と位置付けられており、TR(トランスレーショナル・リサーチ。基礎研究成果を実用化させること)の推進には、東京医科歯科大学の協力も得られることから、医工連携の先進事例となっています。

強固な基盤特許に基づいた事業展開

当社DDS技術は、2017年2月にはその特許が幅広いクレームで国内成立しました。この強固な基盤特許を基に、送達に関わるミセルなどの物質特許も併せて出願されています。私たちは、脳へ送達を必要とする薬物を開発あるいは既存の薬物の送達の改善をめざす製薬会社へのナノミセルの調製、最適化による基盤技術のライセンス事業を博大するとともに創薬シーズの開発にも着手します。

脳に送達をさせる薬物についてさまざまな分子に適用ができ、低分子はもとより、核酸医薬(ASO)は送達が可能となっており、さらに、核酸医薬(ASO以外)、抗体、ペプチドなどのバイオロジクスの送達に拡張していくことが容易です。

また、既存の薬物で脳への送達の課題を克服することで、リポジショニングができる高い可能性があります。製薬会社とのフィジビリティスタディならびに共同研究を精力的に展開するために、研究ならびにミセル製造体制を強化してまいります。また、海外製薬会社とのスムーズな共同研究を推進するため、2019年4月1日に米国ボストンに研究拠点を設立いたしました。

今後の展開

わたしたちは、信じています。献身的な研究者たちの努力、製薬企業やアカデミアの支援によって、脳の病気で苦しむ人たちを救う未来が真近に迫っていることを。投資家の皆様にもぜひご支援を賜りたいと思っています。

当社のターゲット市場について

中枢神経系系の患者数の推移

当社の技術領域である中枢神経系系(CNS)の各疾患の患者数は、以下のように推移しております。

認知症

パーキンソン

ALS

当社の歩み

最新のニュースについてはこちらをご覧ください

第5期(2020年8月期)

  • 2020年6月  第7回MUFGビジネスサポート・プログラム「Rise Up Festa」にて、優秀賞を受賞いたしました。 また、世界最大級の女性起業家ピッチイベント「WiSE24」に登壇いたしました。
  • 2019年11月 日経NEXTユニコーンとして取り上げられました。
  • 2019年10月 JHVSに参加し、JHVS2019 ベンチャー・アワードを受賞いたしました。

第4期(2019年8月期)

  • 2019年8月 IPAS(特許庁知財アクセラレーションプログラム)2019に選定されました。
  • 2019年6月 J-Startupに選定されました。
  • 2019年6月 本社を移転し、東京大学南研究棟アントレプレナーラボに入居いたしました。
  • 2019年4月 米国子会社を設立いたしました(マサチューセッツ州ボストン)。
  • 2019年4月 米国ボストンLab Centralに入居いたしました。
    製薬企業等の支援を受けて、米国マサチューセッツ州ボストンにあるLab Cetralに入居することができました。これにより、製薬企業との間の共同研究などを推進してまいります。
  • 2019年4月 リーダーシップチーム発足

    上記のプラットフォーム技術を確立すべく、その研究開発体制の構築、ミセル作製技術の構築を進めており、研究開発、臨床開発、事業開発、ファイナンス・経営管理のリーダーが揃いました。
    リーダーシップチームの詳細は、こちらをご覧ください。
  • 2019年3月 減資をし、資本金を1,000万円まで減らしております。
  • 2019年1月 創薬シーズの研究に着手いたしました。
  • 2018年11月 BioEuropeにてStart-up SLAMピッチに登壇いたしました。
  • 2018年11月 Nature誌の Nature Focal Point Nanomedicine in Japan で当社を掲載頂きました。
  • 2018年9月 Blockbuster TOKYOに参画いたしました。(詳細はこちらから:https://www.blockbuster.tokyo/

第3期(2018年8月期)

  • 2018年7月 第三者割当増資により、FTI(ファーストトラックイニシアティブ2号投資事業有限責任組合)、東大IPC(協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合)、SMBCVC(SMBCベンチャーキャピタル4号投資事業有限責任組合)から、合計6億4,500万円のファイナンスを実行しました。
  • 2018年6月 Bio International(米国ボストン)に出展いたしました。
  • 2018年5月 ナノ医療イノベーションセンター(川崎市殿町キングスカイフロント内にある研究施設。以下、iCONM)にラボを開設いたしました(iCONMのセンター長は、当社の創業に関わられたアドバイザーである、東京大学名誉教授片岡一則先生です。(iCONMの詳細はこちらから。https://iconm.kawasaki-net.ne.jp/index.html
  • 2017年11月 事業活動を本格的に開始いたしました。
  • 2017年10月 Nature Communications誌に、当社DDS技術の論文が掲載されました。

第2期(2017年8月期)

  • 2017年2月 当社DDS技術に関わる特許が日本国内で成立いたしました

第1期(2016年8月期)

  • 2016年3月  第三者割当増資により、FTI(ファーストトラックイニシアティブ2号投資事業有限責任組合)から、合計1億600万円のファイナンスを実行しました。
  • 2016年2月  東京医科歯科大学発ベンチャー称号を拝受いたしました。
  • 2015年10月 当社を設立いたしました。

イベント

  • 2020年8~10月  BIO Digital Tour 2020に出展いたします(8月25~27日ChinaBio Partnering Forum、9月21~24日BioPharmaAmerica、10月26~29日Bio-Europe)。

過去

  • 2020年6月  第7回MUFGビジネスサポート・プログラム「Rise Up Festa」にて、優秀賞を受賞いたしました。 また、世界最大級の女性起業家ピッチイベント「WiSE24」に登壇いたしました。
  • 2020年3月 BioEurope(Digital)に参加いたしました。 また、株式会社Schooの「Deep Techが創る未来」のセッションで最新の脳DDSについてLIVE講義を行いました。
  • 2019年11月  第41回日本バイオマテリアル学会大会のランチョンセミナーにて登壇いたしました。
  • 2019年10月 JHVSに参加し、JHVS2019 ベンチャー・アワードを受賞いたしました。 また、経済産業省主催のイノベーターリーダーズサミット(ILS)2019に出展及び登壇いたしました。
  • 2019年6月 Bio Internationalに参加予定です(米国Philadelphia)。
  • 2019年3月 Blockbuster TOKYO最終ピッチに選抜されました。(https://bbtbusinessplan.peatix.com/
  • 2018年11月 BioEuropeにてStart-up SLAMピッチをいたしました。
  • 2018年9月  Blockbuster TOKYOに参画いたしました(Blockbuster TOKYOとは、東京における経済の活性化や、都民・国民の健康長寿に寄与するために創薬系ベンチャーの起業や創薬系ベンチャー企業の成長を支援する東京都創薬系ベンチャーアクセラレーションプログラムです。詳細は、こちらからhttps://www.blockbuster.tokyo/
  • 2018年6月  Bio International(米国ボストン)に出展いたしました。

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会社概要

本社

社名
株式会社ブレイゾン・セラピューティクス(英語表記 Braizon Therapeutics, Inc.)
設立年月日
2015年10月30日
事業内容
主に中枢神経系領域を対象とした医薬品、診断薬、研究用試薬などの研究開発、ライセンス等(東京大学および東京医科歯科大学の共同研究成果に基づくバイオ・創薬領域の事業)
代表取締役
フィリップ デービー
資本金
10,000,000円
(2021年8月13日付で無償減資及び欠損填補を行っております。なお、資本準備金529,302,500円です。)
所在地
〒113-8485 東京都文京区本郷7丁目3−1東京大学アントレプレナーラボ254号室

研究拠点(国内)

所在地
〒210-0821 神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-14 ナノ医療イノベーションセンター3108-3

研究拠点(海外)・子会社

社名
Braizon Therapeutics US, Inc.
設立年月日
2019年4月5日
事業内容
当社の研究拠点
代表取締役
フィリップ デービー
本社所在地
245 First Street Riverview II 18th Floor Cambridge Massachusetts 02142 United States of America

社名に込めた思い

  • 「ブレイゾン(Braizon)」は、「Brain(脳)」と「Horizon(境界線)」を組み合わせて新たに作った言葉です。
  • 「ブレイゾン(Braizon)」には、当社独自の革新的な薬物送達技術により、血液脳関門という脳の境界を突破するという文字通りの意味に加え、従来の診断・治療の限界を突破し、中枢神経系分野で全く新しい診断・治療アプローチを提案する企業になるという想いが込められています。

ミッション

  • 中枢神経系領域のパイオニアとして、人類の尊厳を脅かす病を克服すべく、従来の診断・治療の限界を突破します。
  • 分野間・大学間・産学間の垣根を超えてネットワークを構築し、イノベーションを牽引します。

ビジョン

CNSのDDSのリーディングカンパニーになること

コアバリュー

Be Innovative、Be Accelerate、Be Professional、Work together、Open Communication、Wakuwaku

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