企業情報
会社概要
(2021年8月13日現在)
- 社名
- 株式会社ブレイゾン・セラピューティクス
(英語表記 Braizon Therapeutics, Inc.)
※株式会社ブレイゾン・セラピューティクスは、当社の登録商標です。
(登録番号6171709,6171710,6171711号) - 設立年月日
- 2015年10月30日
- 事業内容
- 主に中枢神経領域を対象とした医薬品、診断薬、研究用試薬などの研究開発、ライセンス等(東京大学および東京医科歯科大学の共同研究成果に基づくバイオ・創薬領域の事業)
- 代表取締役社長 兼 CEO
- フィリップ デービー
- 資本金
- 10,000,000円
(2021年8月13日付で無償減資及び欠損填補を行っております。なお、資本準備金529,302,500円です。) - 所在地
- 〒113-8485
東京都文京区本郷7丁目3−1東京大学南研究棟アントレプレナーラボ254号室 - 沿革
- 2015年10月 東京大学大学院工学系/医学系研究科・片岡一則教授および東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・横田隆徳教授の共同研究成果の応用・実用化を目的として東京都文京区にて当社設立
2016年2月 東京医科歯科大学発ベンチャー称号授与
2016年3月 第三者割当増資により合計1億600万円のファイナンスを達成
2017年2月 当社DDS技術に関わる特許が日本国内で成立
2017年10月 Nature Communications誌に、当社DDS技術の論文が掲載
2018年4月 当社DDS技術に関わる特許が米国内で成立
2018年5月 ナノ医療イノベーションセンター(川崎市殿町キングスカイフロント内)に研究所を開設
2018年7月 第三者割当増資により合計6億4,500万円のファイナンスを達成
2019年4月 米国子会社を設立いたしました。(マサチューセッツ州ボストン)
2019年6月 本社を移転し、東京大学南研究棟アントレプレナーラボに入居
2019年6月 J-Startupに選定
2019年8月 IPAS(特許庁知財アクセラレーションプログラム)2019に選定
2019年10月 JHVS2019ベンチャーアワード受賞
2021年7月 第三者割当増資により合計約3億円の資金調達
2021年10月 JHVS2021ベンチャーアワード受賞
沿革
私たちの技術は、東京医科歯科大学 脳神経病態分野教授の横田隆徳先生と東京大学大学院工学系研究科教授片岡一則先生の医工連携の研究成果から生まれました。お二人は専門領域で卓越した実績をあげられており、成功したバイオテクノロジーベンチャーに関わり、それぞれ最先端の技術で中枢神経系(CNS)に治療のための医薬化合物を届けるという大きな課題に取り組んでいました。
横田先生が、がんの早期発見に用いられる2-フルオロデオキシグルコース(2FDG)PET検査で、検査薬のブドウ糖(FDG)が、がんのほかに脳にも集まることにヒントを得て、このメカニズムで脳へ薬物を送達できないかと考えられました。しかし、薬物にブドウ糖を修飾することは至難の業です。
その難問を解決したのが、薬物送達技術(DDS)の第一人者である片岡先生の高分子ナノミセル化技術です。片岡先生は、表面をグルコース修飾したナノミセルを開発し、それをCNSへのドラッグデリバリーに応用することを考えておられました。
そこで、この2つの分野の融合がイノベーションを生み出しました。お二人の偉大な研究者は、特にBBBでグルコース輸送の活性化に関わる血糖コントロールプロトコールを確立し、今までにない到達率でミセル薬物キャリアがCNSに送達することを可能にしました。
研究がすすめられ、2013年には特許を出願し、研究が科学誌のNature Communicationsに発表された2017年と同じ年に特許が成立しました。当社は2015年に設立され、CNSでのアンメットメディカルニーズを持つ製薬企業やバイオテクノロジー企業向けの臨床ソリューションの開発を目的としています。
また、2020年終わりから、上記の研究で培った高分子ミセル技術等をベースにして、トランスフェリンレセプター(TfR)を介したBBB突破技術の開発にも着手しております。詳細はこちらをご覧ください。
株式会社ブレイゾン・セラピューティクスのミッション
- 中枢神経領域のパイオニアとして、人類の尊厳を脅かす病を克服すべく、従来の診断・治療の限界を突破します。
- 分野間・大学間・産学間の垣根を超えてネットワークを構築し、イノベーションを牽引します。
株式会社 ブレイゾン・セラピューティクスのビジョン
中枢神経疾患における脳への薬物送達技術のリーディングカンパニー
Our values BBB-WOW!
- Be Innovator(イノベーターであろう)
- Be Accelerator(素早く実行しよう)
- Be Professional(プロフェッショナルであろう)
- Work together(チーム一丸となって活動しよう)
- Open communication(風通しのよい組織でいよう)
- Wakuwaku(わくわくしよう)
社名に込めた想い
- ブレイゾン(Braizon)」は、「Brain(脳)」と「Horizon(境界線)」を組み合わせて新たに作った言葉です。
- ブレイゾン(Braizon)」には、当社独自の革新的な薬物送達技術により、血液脳関門という脳の境界を突破するという文字通りの意味に加え、従来の診断・治療の限界を突破し、中枢神経分野で全く新しい診断・治療アプローチを提案する企業になるという想いが込められています。